その人の人生を一つの宝箱だとする。
その宝箱は今までにその人が歩んできた、
素敵な思い出や、苦い思い出、悲しい思い出。
たくさんの大切な思い出に詰まっていると思います。
その中に、入れるほどでもない、
もし入れるとしても
紙っぺら一枚の出来事かもしれない。
そんな、たまたま居合わせただけの関係
大したことなんてない。
でも、その紙っぺらはなかなか捨てられなくて、
ちょっと気になってしまう。
宝箱の隅にスッと入り込んで、
長い間、ずっと残り続ける
いつしか、その些細な思い出は
その人の大切な思い出の宝箱の中に
ほんのちょっとだけ彩りを添えてくれると思う。